薬剤師の残業って何時間?多い職場は残業代もらえてるのか!

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薬剤師の平均残業時間は、8時間となっています。

この残業時間は職場に関係なく、2022年に集計された残業時間の最新データです。

薬剤師の残業時間が8時間なんて、そんなに少ないわけがありません。

職場によっては残業しなくても大丈夫なところもあるでしょう。

でもどの薬剤師の職場も人手不足のため、残業しないと仕事が終わらない職場ばかりです。

薬剤師の残業時間って本当は何時間なんでしょうか?

今回は最新統計データの残業時間と、実際の薬剤師の職場別の残業時間がなぜ違うのかを解説します。

さらに薬剤師が気づかない間に大損している「みなし残業」についても解説します。

あなたの職場がどれだけブラックなのか分かりますよ。

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この記事を書いた人

薬剤師デイゴ

20代:年収450万のブラック調剤薬局でサービス残業
30代:転職で年収600万のブラック調剤薬局マネージャー
   毎日22時まで仕事をし体調壊す
40代:ブラック卒業し転職!年収800万+投資・副業で年収1,000万達成

ブラック薬局は、完治不能の病気と同じだと悟りました。

ハッピーな転職を応援しています。

薬剤師の残業時間って平均何時間?

薬剤師の平均残業時間は2022年に公表された最新データでは何時間なのか?

本当にその残業時間が実際の職場で起きていることと同じなのか?を検証します。

薬剤師の残業時間

平均残業時間

薬剤師の平均残業時間は、2021年最新の統計データでは8時間です。

男女別の平均残業時間は、男性で10時間、女性で7時間になっています。

男性薬剤師女性薬剤師
残業時間10時間7時間
平均年齢40.9歳41.4歳

残業時間8時間というのは1ヵ月約20日間働いたときの残業時間です。

つまり1日当たりの残業時間を計算すると・・・。

1日24分です。

薬剤師の職場環境はひどいと良く言われていますが、残業がこんなに少ないなら結構楽な仕事だということになります。

実際の残業時間は職場で違う

薬剤師の残業に関する統計データは、令和2年賃金構造基本統計調査の結果なので正しいのですが、実際働いている薬剤師としてかなり違和感があります。

実際の残業時間は、薬剤師の職場によって大きく違いがあります。

残業のない職場と残業が多い職場の特徴をまとめました。

残業のない職場残業が多い職場
小規模の薬局や病院規模の大きな病院・薬局
調剤をしないドラッグストア調剤併設のドラッグストア
営業時間より少し前に実務が終わっている営業時間を過ぎても調剤作業をしている
薬剤師に余裕がある薬剤師不足が慢性化

職場が違っても、職種が違っても、薬剤師の勤務時間は決められています。

残業が全く発生しない職場残業が当たり前の職場の2パターンがあるということです。

残業が当たり前の職場は毎日1時間は必ず残業しているので、月に20時間以上が残業時間になります。

年齢別!薬剤師の残業時間

本当はもっと残業している薬剤師ですが、年齢別では残業時間がどうなっているのかを解説します。

20代~40代の現場で働いている薬剤師は、毎月10時間以上は残業をしています。

薬剤師の平均残業時間

年齢残業時間(h)
24歳4.7
25-29歳12.7
30-34歳10.5
35-39歳13.0
40-44歳12.3
45-49歳11.0
50-54歳8.3
55-59歳5.8
60-64歳5.3
65-69歳4.5
70歳~2.8

50代以上の薬剤師の残業時間が減っているのは、管理職になって残業手当が発生しない職場もあるからです。

企業規模別!薬剤師の残業時間

薬剤師の企業規模別での残業時間は、どうなのか調べてみました。

やっぱり大手企業や大病院は残業が多い傾向にあります。

薬剤師の残業時間
年齢残業時間
1,000人以上規模
残業時間
10~99人規模
25-29歳163
30-34歳156
35-39歳224
40-44歳157
45-49歳167
50-54歳811
55-59歳102
60-64歳67
65-69歳38
70歳~36

20代から40代の薬剤師の残業時間は、1,000人以上の企業規模の会社・病院は、小規模の2倍以上の残業時間になっています。

企業規模が大きくなるほど、薬剤師としての実務だけでなく、管理業務や報告業務などが負担になっているからです。

残業はできるだけしたくないという薬剤師は、小規模の薬局や病院で働くといいですね。

薬剤師が残業って何しているの?

薬剤師の残業って何をしているからなのかというと、業種によって違いがあります。

病院・薬局・ドラッグストアでの残業内容の違いを解説します。

薬剤師の残業時間

病院薬剤師の残業内容

病院薬剤師の残業内容は、大きく3つの仕事が要因です。

  • 調剤・病棟以外の仕事
  • 入退院の増加
  • 緊急受診での業務の増加

病院薬剤師は医師や看護師との連携が必要になってくるので、医師の対応が遅くなればなるほど、薬剤師の残業にしわ寄せが来ます。

調剤薬局薬剤師の残業内容

調剤薬局薬剤師の残業内容は、大きく3つの仕事が要因です。

  • 薬歴記載
  • 外来延長
  • 施設など一包化準備

残業が慢性的に発生しているブラックな薬局で一番多いのが、薬歴記載です。

薬歴=薬剤服用歴管理簿は、服薬指導した内容や服薬状況・副作用の有無などをまとめたカルテのようなものです。

今では多くの調剤薬局が電子薬歴を導入していますが、まだ手書きの薬局も存在しています。

本当なら服薬指導が終わった後に、しっかり薬歴を記載して終わらせないといけませんが、実施はどんどん処理を進めないといけないので薬歴記載は業務終了後はほとんどです。

ドラッグストア薬剤師の残業内容

ドラッグストア薬剤師の残業内容は、仕事内容が多岐にわたるので店舗によって大きな差が出ます。

ドラッグストア薬剤師の仕事内容を簡単にまとめました。

  • 調剤業務
  • OTCの説明・販売
  • レジ
  • 品出し
  • 在庫管理
  • POP作成

もともとドラッグストアは薬剤師の人員が少ないので、1人薬剤師なんて環境もあります。

一人で多くの仕事をこなさないといけないので、残業が発生しやすいです。

薬剤師は残業代をしっかりもらえてるのか?

薬剤師が残業代をきちんともらえているのかというと、実際はそうではありません。

  • サービス残業
  • 残業代の計算の違い

2つの理由で残業代をもらえていない事があります。

薬剤師の残業代

残業したのにサービス

特に大手の薬剤師に多いですが、タイムカードを切ってからのサービス残業のせいで残業代をもらえていません。

サービス残業は違法ですよ。

薬剤師の残業が多くなると人件費が増えるので、経営者はかなり嫌がります。

  • 仕事を効率化して残業を減らせ
  • もっと早く仕事ができるはずだ
  • 残業がでないように管理しろ

ブラック企業にありがちですね。

残業をしている薬剤師としては、人員不足が原因で残業しているのに文句を言われるので面倒になってサービス残業をしてしまいます。

残業代の計算

薬剤師の残業代の計算は、職場によって様々です。

残業代の計算方法が違うことで、もらうべき残業代がもらえていない薬剤師がいます。

薬剤師の残業代の計算方法は大きく2つあります。

  • 1分刻み
  • 15分や30分刻み

大手の場合には1分刻みが多いのが特徴です。

1分刻みで残業を計算すると、残業した時間をそのまま残業代としてもらえます。

薬剤師で残業代がもらえないのは、30分刻みの計算方法です。

仕事が18時29分に終わっても、残業にはなりません。

30分単位になるまで待たないといけません。

残業代をしっかりもらいたい薬剤師は、大手で働いた方がいいですね。

みなし残業の職場で働く薬剤師が多い

残業で悩むブラックな職場で働く薬剤師は、みなし残業が多い事が分かりました。

みなし残業ほど注意しないといけない職場はないので、自分の職場がどうなのか確かめてください。

薬剤師のみなし残業

みなし残業って何?

みなし残業は、「給料にあらかじめ予定された残業時間を含める」ことです。

薬剤師が契約をするときに、想定される時間の残業代を年収に入れ込みます。

つまり残業しなければみなし残業分を得するということです。

みなし残業にはデメリットもあります。

想定される残業時間を超過したときに、その分の残業代が未払いになるケースがあります。

みなし残業を導入する職場は、中小企業が多いです。

中小企業は、人件費が経営に大きなウエイトとなるので、みなし残業にしたほうが分かりやすいからです。

みなし残業の職場はブラックが多い

みなし残業を導入している薬剤師の職場は、ブラックが多いです。

みなし残業をしている職場の特徴5つを紹介します。

あなたの職場が当てはまっていないか確認してください。

  • 年収ベースで契約している
  • 管理手当に残業代が含まれている
  • みなし残業が何時間分なのか分からない
  • 残業手当はもらえないものだと思っている
  • 残業代がでないので忙しくても助けてくれない

会社がみなし残業を薬剤師と契約するときには、3つの項目を事前に伝えていないといけません。

  • みなし残業代を超える残業を行った際の差額の支給
  • みなし残業代が何時間分の残業を補完しているかを明示する
  • 給与規程等においてみなし残業代が残業手当であることを従業員に明示している

あれ?もしかして伝えられていない?!

あなたの職場はブラックです。

薬剤師が残業で悩むなら転職

薬剤師の仕事をしていると、残業で悩むことって本当に多いです。

  • 残業ばかりで疲れ切っている
  • 職場と家の往復だけの生活
  • 残業代の未払いがある

薬剤師が残業のことで本気で悩んでいるなら、転職することをおすすめします。

忙しい時期に残業が増えて、その分は残業代をしっかり支払ってもらえているならいいです。

でも残業代を支払ってくれるのは当然のことですよ。

薬剤師の人員が増えない限り、残業は絶対に減らないんです。

薬剤師の残業は職場によって大きく差があることはお伝えしました。

同じ仕事をしているのに、薬剤師の人数や医療機関で残業に差があります。

私も30代の頃に毎日残業続きでした。

それも毎日22時まで働いていました。

そんな残業だらけの生活が続くと、気力も体力も沸いてきません。

さらに家族にも悪影響でした。

薬剤師の残業

私が残業するのは残業代ももらえるから仕方がないかと考えていましたが、やっぱり家族との時間を大切にできない事だけは我慢ができませんでした。

転職を決意し、みなし残業もなく、残業も1日20分~30分の薬局で働くことになりました。

残業はお金で解決なんてできません。

私は転職をするときに、できるだけ残業がない職場がいいと転職エージェントに相談しました。

親身になって相談にのってくれた担当の転職エージェントは、残業がないだけじゃなく年収も上げてくれる求人をいきなり3つも紹介してくれました。

残業がないだけで、家族との時間も増えたから気持ちに余裕が生まれて、患者さんへのサービスも良くなりました。

サービス残業やみなし残業をしている薬剤師は、まず転職サイトに登録してエージェントに相談してみて下さい。

Deigo
Deigo

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