薬剤師のやりがいと仕事でやりがいを感じられないときの対処方法

薬剤師転職
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薬剤師はやりがいのある仕事だと思いますが、毎日やりがいを感じているかというとそうではありません。

だから仕事にやりがいを感じられない時には、ちょっとした工夫をして対処していかないと続けることが出来ません。

これまで多くの薬剤師と仕事をしてきましたが、薬剤師がやりがいを感じる仕事は共通しています。

そして「なぜやりがいを感じたのか」という理由も同じでした。

「やりがい」というのは自分でしか感じられないものです。

薬剤師の仕事になんとなくやりがいを感じられない方の対処方法も紹介します。

この記事を書いた人

薬剤師デイゴ
年商20億円の調剤薬局チェーンのNo.2してました。薬局運営・薬剤師採用・経営すべてやってましたが、自分らしい人生を求めて転職
今では副業と投資をしながら、ゆったり薬剤師しています。

薬剤師がやりがいを感じるとき

薬剤師が仕事にやりがいを感じるときには、2つのタイプがあります。

直接的にやりがいを感じるときと、間接的にやりがいを感じるときです。

やりがいを感じるときに違いはあっても、結局は仕事で自分を求められたとき」にやりがいを感じるものです。

2つの薬剤師のやりがいを感じる時を詳しく紹介します。

患者が自分を選んでくれたときに感じるやりがい

薬剤師がやりがいを感じるとき

薬剤師が仕事にやりがいを感じるときは、服薬指導や薬の相談を受けたときです。

特に薬剤師の仕事をして良かったと、心の奥底からやりがいを感じるのは

患者が自分を選んでくれたときです。

  • 服薬指導で指名してくれたとき
  • 電話相談で指名してくれたとき
  • 他の薬剤師が説明した後に呼ばれて質問されたとき

「あなたが私の担当薬剤師です。」と言われているのと同じです。

調剤薬局・病院・ドラッグストアと職場は違いますが、薬剤師は人に頼ってもらうのが大好きなんです。

これまで勉強してきた薬の知識や対話力で、病気や薬に関して不安や疑問を抱えている患者の悩みを解決してあげることが、多くの薬剤師がやりがいを感じるときです。

患者の立場でも、「この薬剤師さんに相談すれば、なんでも答えてくれるし自分の悩みを理解してくれる」とわかれば、2回目以降も指名したくなるのは当然ですね。

チームが自分を必要としてくれたときに感じるやりがい

薬剤師がやりがいを感じるとき2

薬剤師はチームが自分を必要としてくれたときにも、仕事にやりがいを感じます。

調剤薬局・病院・ドラッグストアと仕事内容に違いはあっても、チーム医療です。

自分の見解を他の薬剤師や医師や看護師などから求められたときには、本当にやりがいを感じるものです。

  • 処方内容に問題があったとき
  • 在宅医療で患者に合った薬剤を選ぶとき
  • 処方提案を受け入れられたとき

薬剤師は医療の立場では、医師よりも看護師よりも弱いのが実際です。

だからチームに自分が必要とされると、余計にやりがいを感じるものです。

「えっ!私の考えを採用してくれるの!」って思ったことないですか?

医師に処方提案をして、実際に変更になって驚いたことないですか?

薬剤師って本当は頼りになる存在だと思われているんです。

薬剤師が仕事をしていてやりがいを感じられない原因は3つあります。

  • 経験年数が短い
  • どうすればいいか分からない
  • 上手にできない

経験年数が短くても、先輩や上司が経験をさせてくれればできるはずです。

どうすればいいのか分からずに行動できなければ、チームが教えてくれるはずです。

上手にできなければ、何度もチャレンジすればいいだけです。

それでも薬剤師の仕事にやりがいを感じられないのであれば、環境が悪いのが一番の原因です。

せっかく薬剤師として頑張ろうと思っていても、環境が悪ければ努力しても無駄です。

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薬剤師のやりがいとは別の魅力・いいところとは?

薬剤師のやりがいは「自分が求められたとき」でしたが、仕事内容以外にも別の魅力やいいところがあることを知ってください。

そうすれば薬剤師の仕事にやりがいを感じられなくなっても、薬剤師を続けることが出来ます。

では薬剤師のやりがいとは別の魅力やいいところとは?

高収入です。

薬剤師のやりがいと魅力

薬剤師の平均年収は、41歳で565万円です。

他の職種の平均年収よりも、格段に高いのが現状です。

仕事内容にやりがいを感じなくても、収入に魅力を感じない人はいないはずです。

  • 20代はショッピングや趣味にお金を使いたい
  • 30代は結婚・子育て・シングルライフにお金がかかる
  • 40代は塾代や住宅ローンに絶対お金が必要

「やりがいよりもお金」と考えないと、満足する生活が出来なくなってしまうのが本音です。

薬剤師はやりがいあるけど大変!リアルな苦労

薬剤師としてやりがいのある仕事にするためには、結構苦労するので大変です。

薬剤師をしていて大変だと感じる事を苦労話として紹介します。

やりがいあるけど時間がないのが大変

薬剤師はやりがいあるけど大変

薬剤師の仕事はやりがいがあるけど、「時間がない」というのが大変です。

  • 待ち時間・仕事のリミット
  • 就業時間
  • 勉強時間

とにかく時間が足りないことに苦労します。

特に待ち時間にはとっても神経を使うので大変です。

薬を渡すのは体調不良の患者なので、少しでも早く薬を交付してあげたいという気持ちで一杯です。

急ぎの仕事が舞い込んでくることも多々あります。

結局予定していた就業時間では手に負えず、残業をせざるを得ないのが日常の苦労です。

薬剤師としてやりがいのある仕事内容にするには、常に新しい知識を取り入れる必要があるため勉強時間も重要です。

ですが医師と違って幅広い診療科の薬を勉強しないといけないので、時間が足りません。

よりやりがいのある仕事にするための時間管理に、おすすめな方法があります。

  • 徹底した効率化と省力化を目指す
  • タイムスケジュールはしっかり守る
  • 残業はしないと強い意志をもつ

やる事が多すぎて時間がないなら、薬剤師としての時間をしっかりコントロールすると対処できます。

自分だけのスキルアップだけでなく、チームとしてのスキルアップも重要です。

どうしても残業しないとできないと考えがちですが、「残業なんてしないんだ」という強い意志を持つだけでも、時間短縮できやりがいのある仕事に繋がります。

やりがいあるけど患者対応に苦労

薬剤師のやりがい(苦労すること)

薬剤師はやりがいのある仕事ですが、患者対応には本当に苦労します。

せっかくやりがいのある仕事をしていても、たった一人の患者のために薬剤師であることが嫌になってしまうことだってあります。

多くの薬剤師は患者のため、医療のためと思いながら仕事をしています。

  • この薬で体調がよくなるといいな
  • 自分の服薬指導できちんと飲めるようになればいいな
  • 副作用の初期症状を伝えたから気づいてくれるといいな

自分を必要としてほしいと思ってやっているわけではありませんが、「自分を不要だ」とは思ってほしくないです。

  • 医師から聞いているから説明不要
  • 何を聞いても答えてくれない
  • 薬を早く渡すだけでいい

さっきまでやりがいを感じていたのに、一気にやりがいが無くなってしまいます。

そんな患者の対処方法を教えます。

割り切って仕事をすることです。

薬剤師はすべての患者にやりがいを求めてはいけません。

薬をもらう患者にもそれぞれ考えがあります。

話をしない患者には、無理に話そうとしないでもいいです。

必要最低限の服薬指導をして、もっと本当に悩んでいる人に深い情報を提供してあげるといいです。

病院薬剤師のやりがい

病院薬剤師のやりがいは、病棟での服薬指導です。

病院薬剤師は、病棟でも服薬指導を実施します。

入院して間もない頃や、手術が終わったばかりだと、患者本人だけでなく家族も不安で仕方ないです。

普段は医師や看護師との接点が多く、薬剤師が積極的に会話をできる時間も少ないです。

  • 医師や看護師は忙しそう
  • 医師に説明されたことが十分理解できなかった
  • 薬のことをネットで調べたら不安になった

そんな時に、頼りにされるのが病院薬剤師です。

病院薬剤師が病棟で服薬指導をすることで、「医師や看護師から聞いた説明よりも分かりやすく教えてくれたので不安が解消できた」という話はたびたびあります。

患者から必要とされるほど、やりがいを感じることがありませんね。

調剤薬局薬剤師のやりがい

調剤薬局薬剤師のやりがいは、服薬指導と健康相談です。

調剤薬局の薬剤師は、服薬指導だけで終わることはありません。

  • 検査値の意味が分からないんだけど・・・
  • サプリメントって飲んでいい?
  • 血圧を下げる食べ物ってある?

患者は、病気や食生活全般に関する悩みを聞いてきます。

薬の事だけではなく、患者のQOLを上げるために幅広い情報を提供します。

だから患者の食いつき方はスゴイです。

現在ではかかりつけ薬剤師という制度がありますが、それ以前から担当の薬剤師を決める患者もいました。

担当の薬剤師になるほどやりがいを感じることはありません。

ドラッグストア薬剤師のやりがい

ドラッグストア薬剤師のやりがいは、OTC(市販薬)を選んであげることです。

調剤併設型であってもそうでなくても、市販薬ってたくさんあってどれを選んでいいか分かりません。

そんな時に頼りになるのがドラッグストア薬剤師です。

  • 症状に合う市販薬ってなに?
  • 処方薬との飲み合わせが大丈夫な市販薬はどれ?
  • サプリメント飲みたいけどどれがいい?

要望にピッタリな市販薬を選んであげるって、とってもやりがいがある仕事です。

企業薬剤師のやりがい

企業薬剤師のやりがいは、自社の医薬品をたくさん使ってもらい医療に貢献できることです。

企業薬剤師の仕事には、

  • 研究開発職
  • 学術・MR
  • 品質管理

など多くの職種があります。

企業薬剤師は直接医薬品を提供する仕事なので、医療機関にたくさん使ってもらうほどやりがいに繋がります。

薬剤師の仕事にやりがいないと感じたときの対処方法

薬剤師の仕事がやりがいないと感じたたら、おすすめの対処方法が3つあります。

  • 転職
  • キャリアアップ
  • スキルアップ

やりがいないなら休む?

仕事にやりがいないと感じたときに、「長期休暇でもとってゆっくりしてみたら?」という人がいます。

休むことは絶対おすすめできません。

薬剤師のやりがいないときの対処方法

私はこれまでに、やりがいをなくした多くの薬剤師に出会ってきました。

会社としては薬剤師を離職させたくないので、「休みを与えて考え直させる」という対処方法を取ります。

ですがやりがいをなくした薬剤師が休みを取っても、全員退職しました。

誰一人として同じ環境に戻ってきて、やりがいを感じて立ち直ることはありませんでした。

やりがいないなら転職が最善の対処方法

薬剤師の仕事にやりがいを感じないということは、現状のままではいつまで経ってもやりがいなんて感じられるはずはありません。

環境を変える=転職するのが最善の対処方法です。

  • 職場を変えてみる
  • 職種を変えてみる
  • 地域を変えてみる

転職をするのは、やりがいを取り戻すのには効果的ですよ。

Deigo
Deigo

やりがいのある環境は必ずあります。

雰囲気のよい職場があるか相談してみよう

参考記事

どうしても薬剤師にやりがいを感じられなくて、薬剤師を辞めたいと考えている方はこちらを参考にどうぞ>>>薬剤師を辞めたい

キャリアアップ・スキルアップでやりがい

薬剤師はキャリアアップ・スキルアップでやりがいを感じられることもあります。

転職となるとすぐに踏み込めないという方にはおすすめの対処方法です。

ただし同じ環境での対処方法になるので、すぐには効果が出ない事だけは理解してください。

薬剤師がキャリアアップ・スキルアップする方法は2つあります。

  • 認定・専門薬剤師など資格を取得する
  • マネージャーなど出世する

資格を得たり、会社での立場が変わることで、新しいやりがいを見つけることが出来ます。

薬剤師のやりがいのまとめ

薬剤師のやりがいは、やはり「誰かに自分を必要とされること」でした。

自分が薬剤師として求められるほど、やりがいを感じることはありません。

  • 患者から必要とされている
  • チーム医療の一員として求められている
  • あなたの意見が聞きたい

医者や看護師でもなく、他の薬剤師でもなく、自分を必要として求めてくれるのが薬剤師としてのやりがいです。

薬剤師がやりがいを感じるには、薬の知識だけでなく医療全般や健康に関する知識も必要です。

薬剤師としてしっかり勉強を続けていてもやりがいを感じないのなら、環境が悪い可能性が高いです。

薬剤師はやりがいある

あなたの薬剤師としてのスキルや人間性を必要としてくれる環境は必ずあります。

今いる職場は自分の薬剤師としてのやりがいを知る為に、たまたま働いたところです。

本当のやりがいは別のところにあります。

私が実際にお世話になった転職サイトでは、転職エージェントが私の希望だけではなく、現状の悩みを親身になって聞いてくれました。

その結果から、私にピッタリの転職先を探してくれました。

もちろん年収もアップしましたよ。

薬剤師としてのやりがいも見つかっただけではなく、年収もアップっしたのでこのまま楽しく薬剤師を続けていけます。

転職なんて薬剤師は1回は必ずします。

環境次第で全然違いますよ。


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