薬剤師は何歳まで働けるかというと、薬剤師は国家資格なので何歳までで働くことが出来ます。
「薬剤師は何歳でも働けるんだ」と安心していてはいけません。
調剤薬局・病院・ドラッグストアと業種は違えど、同じ会社で働いていたら何歳でも働けるということです。
定年後であっても、そのまま契約だけ変更して働くことも出来ます。
でも転職となると話は別です。
求人サイト・転職サイトで薬剤師の募集を見ると年齢制限がありませんが、実は裏事情があっ一定の年齢制限を設けている会社が多いです。
じゃあ、何歳までに転職したら働けるのか知りたくないですか?
今回は薬剤師が何歳までに転職して働けるのかという疑問に答えながら、私が転職活動で体験した年齢制限の裏事情について詳しく解説します。

薬剤師デイゴ
20代:年収450万のブラック調剤薬局でサービス残業
30代:転職で年収600万のブラック調剤薬局マネージャー
毎日22時まで仕事をし体調壊す
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ブラック薬局は、完治不能の病気と同じだと悟りました。
ハッピーな転職を応援しています。

薬剤師って何歳まで転職して働けるのか?年齢制限の裏事情
薬剤師って何歳まで転職できるのか?何歳まで働けるのかを実体験をもとに紹介します。
薬剤師なら何歳だって働けるし、求人にも年齢制限なんてないから安心と思っていては間違いです。

何歳まで働けるのか?
薬剤師は国家資格なので、何歳まででも働くことが出来ます。
実際に私が一緒に働いていた最高年齢は73歳の男性薬剤師さんでした。
高年齢ということもあり、調剤業務(医薬品の取り揃え)や処方鑑査は出来ませんでしたが、服薬指導は新人薬剤師と同じくらい働いてました。
薬剤師は年齢制限のない何歳まででも働ける仕事です。
定年退職後も、知り合いの薬局経営者にお願いをしてパート薬剤師として働く方も多いです。
ですが現実はちょっと違います。
薬剤師が転職をしようと思っても、求人サイトでは年齢制限を言ってないのに採用してもらえない事があります。
年齢制限の裏事情
薬剤師の転職求人サイトには年齢制限が記載されていませんが、企業側では年齢制限を設けています。
何歳でも働けるというのは、小規模の調剤薬局・ドラッグストア・病院だけです。
ではなぜ薬剤師の転職に年齢制限があるのかというと、3つの理由があります。
年齢が高くなればなるほど、これまでやっていたやり方が染みついているので、会社のルールや手順を覚えてもらうだけでも大変ですし、ルール通りにやらない薬剤師が多いです。
また年収が高いわりにマネジメントスキルがないので、人件費が上がるばかりで経営にとってはデメリットの方が多いです。
大手のような組織化された企業の場合には、35歳までなら問題なく採用される可能性が高いですが、40歳以上になるとよほどのキャリアが無い限りは難しいでしょう。

転職活動は少しでも早いほうがいい。
転職エージェントも親身に相談にのってくれます。
薬剤師の求人に年齢制限がない理由

薬剤師の求人に年齢制限がないのは、雇用対策法が改正されたことで年齢制限が義務化されたからです。
雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。
募集・採用における年齢制限禁止について(厚生労働省)
年齢制限が禁止されるまでは、転職・求人サイトでは年齢制限がありました。
35歳までの求人など、事業主が欲しがっている年齢を限定して求人をしていました。
ですが求人で年齢制限をすることで、応募する権利まで奪われてしまうので不平等になるということで禁止されたということです。
薬剤師の定年って何歳?退職年齢はあるのか?
薬剤師の定年や退職年齢は企業によっても異なりますが、一般的に60歳でいったん正社員の雇用が終了し、65歳までは嘱託社員(契約社員)として働いている方が多いです。
ですが規模の小さい調剤薬局・ドラッグストア・病院では、薬剤師の人員不足のため70歳でも働いている方もいます。

65歳以上で定年後も働く薬剤師は多い
薬剤師は65歳以上でも働いている薬剤師は多いです。
最新の統計データを見ると、65歳以上でも150人以上が働いています。
70歳以上になるとさすがに薬剤師として働いている人数は一気に減りますが、それでも働いている先輩薬剤師はいらっしゃいます。

年齢 | 人数 |
---|---|
55-59歳 | 399.25 |
60-64歳 | 277.75 |
65-69歳 | 127.5 |
70歳~ | 30.5 |
退職しても働きたい!企業規模別で何歳まで働けるのか?
薬剤師には何歳まででも働けるし、実際に65歳以上でも薬剤師をしている方はいることが分かりました。
でもいざ転職をするとなると、年齢制限のない企業の求人を見たときにどれくらいの規模だと求人に応募したときに採用してもらえる可能性が高くなるのを統計データから見てみましょう。

65歳以上 | 人数 | 割合(%) |
---|---|---|
10人以上 | 316 | 2.9 |
10-99人 | 102 | 5.1 |
100-999人 | 176 | 5.0 |
1,000人以上 | 38 | 0.7 |
10人弱の薬剤師が働いている企業は、人数が多いですが65歳以上の割合は2.9%と低いです。
その理由は経営者も薬剤師として現場で働いているからです。
地方の個人経営の調剤薬局やドラッグストアでは、高齢化が進み人員不足の状態なので、経営者と家族で運営していることが多々あります。
病院薬剤師でも、管理薬剤師を設置する義務があるため実務をしていなくても管理職として働いている方がいます。
企業規模が1,000人以上になると、企業として定年退職の制度がしっかりしているので、0.7%と低く65歳以上の薬剤師が働きにくい環境となっています。
薬剤師としてできるだけ長く働いていたい方や、50歳以上で転職を考えている薬剤師は、中規模の調剤薬局やドラッグストアを狙うほうが良いです。
実体験!薬剤師の転職の年齢制限

私が転職活動をするときの年齢制限に関する体験談を紹介します。
私が転職活動をしたときの状況を紹介しておきます。
私が転職活動で面接をしたのは、大手の調剤薬局でした。
私の希望はこれまでの経験を活かして、更にスキルアップと年収アップをするため、調剤薬局での薬剤師としての仕事ではなく、未経験の仕事で転職を希望していました。
転職が出来たかというと、残念ながら採用してもらえませんでした。
先方が私に望んでいたのは、これまでの経験を活かしてマネージャー業務を将来してほしかったんです。
ですが私は薬剤師としての仕事やマネージャーの仕事ではなく、別の仕事内容を希望していたので、未経験者の扱いとなり40歳という年齢では難しいという判断になりました。
会社だけでなく、調剤薬局・病院・ドラッグストアでも同じことが言えます。
求人を出す側が求めていることは、これまでの経験を更に生かして会社に利益を与えることです。
求人サイトに年齢制限の記載はもちろんありませんが、実際には転職には年齢制限は存在します。
薬剤師の転職は何歳までにするべきなのか
薬剤師の転職は何歳までにするべきなのかは、大手なのか中小なのかでも違いますが、キャリアアップをして定年退職まで働くという前提で考えると、自分でも転職の年齢制限を設けるべきです。

転職は30歳までに1回するべき
薬剤師が転職をするなら、29歳~30歳までに1回転職をするべきです。
29歳というと薬剤師になって5年目になります。
ではなぜ薬剤師が転職をするなら29歳~30歳までにするべきなのかを解説します。
薬剤師になって5年目というと、薬剤師の仕事だけでなく調剤薬局・病院・ドラッグストアとどの業種でも会社組織としてのやり方も習得している頃です。
また後輩の育成やスキルアップのための資格取得もしています。
30歳前後だったら、年収50万上乗せしてでも欲しいです。

年収600万円以上の求人多数。
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転職は35歳~40歳までを年齢制限にしとけ
薬剤師は転職をするなら40歳までを年齢制限と決めたほうがいいです。
大手なら35歳までで、中小なら40歳までがおすすめの年齢制限です。
まず大手企業は40歳以上の転職者は好みません。
この3つの条件のうち2つまで当てはまっているなら、40歳でも大手への転職は可能です。
一般の薬剤師で40歳以上なら、転勤は全国どこでもOKという条件があれば採用してもらえるかもしれませんね。
中小規模の調剤薬局・病院・ドラッグストアの場合には、40歳以上でも求人はたくさんありますし、ベテラン薬剤師ということで転職は出来ます。
でも年収を上げることは、薬剤師不足でこれ以上経営は難しいという場合でない限り無理です。

働き盛りの高年収の求人が多数。
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薬剤師は未経験でも何歳まで転職して働けるか?
薬剤師は未経験でも薬剤師として名乗ることが出来るので、何歳まででも働くことはできるのですが、実際は年齢制限があって35歳がギリギリだと考えています。
もちろん個人のスキルにもよりますが、いきなり正社員にはせずに試用期間を設けます。
薬剤師の免許を持っていても、ペーパー薬剤師を一から教えるのってかなりの労力が必要です。
求人サイトに薬剤師募集と掲載するということは、薬剤師が不足している状態です。
薬剤師が不足しているのに、40歳以上のペーパー薬剤師を丁寧に指導している余裕なんてありません。
まだ30歳以下であれば、体力もあるし覚えも速いので将来性を踏まえて教えますが、現場の薬剤師のことを考えると40歳以上の未経験の薬剤師は難しい選択になります。
薬剤師は何歳まで働けるのかのまとめ
薬剤師は国家資格なので、何歳でも働くことが出来ます。
統計データからも定年後の65歳以上でも、現場で働いている薬剤師の先輩はたくさんいます。
薬剤師は70歳になっても働けます。
私が出会った70歳以上の薬剤師は、お金や生活のためでもあり、薬剤師として働くことへの生きがいを感じていました。
体力が続く限り、働く時間を制限したり、勤務日数を減らしたりしてでも薬剤師として働いています。
でもよく考えると、定年後に70歳になっても薬剤師として働くには、長く働ける環境にいないといけません。
私も経験しましたが、転職には裏事情があって年齢制限があります。
40歳以上になると、薬剤師の転職は難しくなります。
求人を出す企業も、求めている薬剤師像があります。
未経験だけど薬剤師免許があるから大丈夫という考えでは、年齢制限で転職なんてできなくなります。
薬剤師が転職をするなら29歳~30歳までに1回は転職をするべきです。
将来のことを考えれば、35歳までには定年になっても働いていられる職場を探したほうがいいです。
今働いている環境が、定年までずっと働けるのかをしっかり考えてください。
薬剤師という仕事が本当に好きなら、70歳まででも続けられます。
このままでは残りの薬剤師人生に満足いかなくなると感じたら、1年でも早く転職活動をしてください。

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