薬剤師の転職市場では、「薬剤師の転職が厳しい」ということをよく聞きますが本当なのかを市場調査しました。
確かに調査結果からは、転職市場が厳しくなってきたという理由も分かります。
ですがこれからの薬剤師の環境の変化から、厳しい転職市場でも成功する方法を見つけました。
それもまずやるべきことはたった一つです。
今回は厳しい薬剤師の転職市場を乗り越えるために薬剤師がやるべき事と、転職に成功しやすい薬剤師について解説します。

薬剤師デイゴ
年商20億円の調剤薬局チェーンのNo.2してました。薬局運営・薬剤師採用・経営すべてやってましたが、面白い人生を求めて転職。今では副業と投資をしながら、ゆったり薬剤師しています。
薬剤師の転職って厳しいの?
薬剤師の転職市場を調査すると、徐々に転職が厳しい時代に突入していることが分かります。
「薬剤師であれば転職なんてすぐできる」という時代は終わりつつあります。
特に大手企業では、薬剤師の免許を持っているからというだけでは転職は成功しません。
ですが、まだ厳しい薬剤師の転職市場を乗り切る成功法が残っています。
- 会社規模で必要としているスキルは限定されている
- 早めに転職して長く働く
- 大手の転職エージェントに相談する

転職で成功するなら、数年後の自分を想像するのではなく、最短でも10年後の自分を見つめて戦略的に活動をしましょう。
実際のところ、薬剤師の転職が本当に厳しいのは大手企業だけです。
年収アップのためにも、薬剤師としてのキャリアアップのためにも、今回紹介する転職の成功法を実践してみましょう。

大手への転職成功事例が多数。
転職エージェントも親身に相談にのってくれます。
市場調査で分かった!薬剤師の転職が厳しい理由
薬剤師の転職が厳しいと言われていますが、本当に厳しいのか市場調査をして理由が分かりました。
薬剤師の転職市場から分かる厳しい理由を解説します。

転職市場が厳しい理由は需要と供給
薬剤師の転職市場の需要と供給のバランスは、転職希望者にとって厳しくなっているのは本当です。
薬剤師の転職が厳しいのは、需要と供給のバランスが崩れ始めているからです。
需要と供給のバランスが崩れ始めているのは、
薬学部が6年制になったことで薬剤師になる事の敷居が高くなりました。
ですが新設薬学部の影響と薬剤師という仕事の認知度が上がったことで、薬剤師の人数が年々増加しています。

令和2年 12 月 31 日現在における全国の届出「薬剤師数」は 321,982 人で、「男」124,242 人(総数の38.6%)、「女」197,740 人(同61.4%)となっています。
薬剤師数が増加しましたが、少子化により人口10万人に対する薬剤師数も前年比9.0人増となりました。
薬剤師数 | 前年比 | |
---|---|---|
全国の届出 | 321,982人 | 3.4%増 |
人口10万対 | 255.2人 | 9.0人増 |
薬剤師として仕事をしていると、人員不足の職場が多いので薬剤師数が増加することはありがたいことです。

薬物治療が必要な投薬対象者数の推移の調査結果で分かるように、ここ10年間でじわじわ減少しています。
2020年(令和2年)から2045年(令和27年)の変化は、11.3億人→10.9億人になることが予想されています。。
処方箋枚数からも薬剤師の需要が減ってきていることが分かります。
2020年(令和2年)は8.6億枚であり、その後10年間は増加するが、2035年(令和12年)の9.5億枚をピークにほぼ一定を推移し、2045年(令和27年)に9.3億枚と予想されています。
薬剤師になりたい若者が増えていますが、仕事をするために必要な患者数と処方箋枚数が減っていくために、需要と供給のバランスが崩れています。
需要と供給のバランスが崩れてしまえば、薬剤師の転職市場が増々厳しいものになっていくのは、誰だって予想できます。
市場調査ではこれから転職が厳しい状況に
薬剤師の転職市場はまだ盛んですが、薬剤師が過剰な状態になるのでさらに厳しい状況になると予想されています。
薬剤師は70歳以上になっても働くことが出来ます。
市場調査では60歳以上でも現役で働いている方は、全体の7.5%になります。


薬剤師は60歳以上でも、年収が高く約550万円になります。

病院や薬局で働いた後に転職して、規模の小さいところで働けば十分稼ぐことが出来ます。


今のうちに登録だけでもしたほうがいいです。
転職エージェントも親身に相談にのってくれます。
厳しい転職市場でも成功する薬剤師
薬剤師の需要と供給のバランスが崩れている厳しい転職市場でも、成功する薬剤師にならないといけません。
厳しい転職市場で成功する薬剤師になるにはどうすればいいのかを紹介します。

転職が厳しいところばかりではない
薬剤師の市場が厳しいのは調査からも明らかですが、厳しいところばかりではありません。
薬剤師の転職市場がますます厳しくなっているのは都市部です。

転職をしようと考えても、企業側が薬剤師を選別しているので厳しいです。
地方であれば薬剤師が不足しており、需要が多いので転職は厳しくはありません。
さらに地方であれば年収もかなり高いです。

在宅を経験しておくと転職しやすい
厳しい転職市場でも成功するには、在宅医療の経験はかなりメリットになります。
市場調査では患者数も減少してることは明らかですが、在宅医療は増加傾向にあります。

年々増え続ける在宅医療の経験があれば、調剤薬局やドラッグストアでは引く手あまたです。
かかりつけ薬剤師ができるなら転職は成功する
厳しい転職市場で成功するなら、かかりつけ薬剤師の実績が重要です。
かかりつけ薬剤師になる事はとても簡単です。
ですが、かかりつけ薬剤師は増えておらず、積極的に活動している薬局は約6万件の調剤薬局の3割にも満たない事が分かっています。
かかりつけ薬剤師が増えない大きな原因は3つあります。
その面倒なかかりつけ薬剤師の実績があれば、企業は長期雇用したいと考えるようになります。
管理薬剤師・薬局長なら転職市場は求めている
薬剤師の転職市場では、管理薬剤師・薬局長を経験した人材なら一発で転職成功します。
大手企業・中小企業に関係なく、管理職を経験した薬剤師は別格です。
個人経営の薬局や病院で勤務した薬剤師の場合、薬局長や管理薬剤師の役職に就くことはなかなか厳しいのが現状です。
大きく年収アップを狙うのであれば、いったん管理薬剤師や薬局長に将来なる事ができる求人を探してください。
資格をとれば転職にはかなり成功しやすい
最近転職する薬剤師に求められているのは、専門・認定薬剤師の資格です。
管理職の経験が無くても、専門・認定薬剤師の資格を持っていると厳しい転職市場でも勝てます。
- 研修認定薬剤師
- 漢方薬・生薬認定薬剤師
- 小児薬物療法認定薬剤師
- 認定実務実習指導薬剤師
- 外来がん治療専門・認定薬剤師
- 緩和薬物療法専門・認定薬剤師
- 感染制御専門・認定薬剤師
- 精神科薬物療法専門・認定薬剤師
- 妊婦・授乳婦薬物療法専門・認定薬剤師
- HIV 感染症薬物療法専門・認定薬剤師
現在の職場で認定薬剤師を取得できる環境でない場合には、転職をすることで資格を取得しやすくなります。
企業によっては、研修費用の補助や申請費用の補助だけでなく、資格取得者への手当てを設けているところもあります。
厳しい薬剤師の転職市場での成功する方法
厳しい薬剤師の転職市場で成功する方法は、薬剤師自身の努力にかかっているわけでは無いんです。
たった一つの成功する方法を実践して、そこから薬剤師自身の努力に拍車がかかるおすすめの方法です。

厳しい転職市場でやるべきことは1つ
薬剤師が厳しい転職市場でやるべきことは、実は1つしかありません。
薬剤師は非常に閉鎖的な職場で働いています。
転職の情報を得ようとしても、ネットで検索するしかできません。
知り合いの薬局の状況やネット・書籍からの情報なんて、表面的なものです。
転職エージェントは企業の将来性に関しても、多くの生データを持っています。
転職したい薬剤師が求めている条件や希望する未来と、企業側の求めている条件がマッチする求人を紹介してくれます。
転職に失敗する薬剤師の多くは、転職エージェントを十分に活用せず、年収や福利厚生や職場の雰囲気などだけで判断しています。
転職エージェントとのやり取りに制限はありません。
選び抜かれた求人の中から、まず1つ職場見学と面談にいってください。
そこで企業側が求めている人材を知り、自分の求めている将来像が近いのかを確かめましょう。
転職エージェントで厳しい転職を乗り切れる
転職エージェントの選び方で、薬剤師の厳しい転職市場を乗り切ることが出来ます。
大手の転職サイトをおすすめするのは3つの理由があります。
転職サイトに登録して求人を調べてみて、この条件ならいいかな?という求人を5つまで見つけてください。
転職エージェントは気に入った求人も紹介してくれますし、そこから得られる情報を基に非公開求人を紹介してくれます。
転職経験者(成功者)でもあり、薬剤師採用の責任者でもあった現役薬剤師の私がおすすめするのは、「ファルマスタッフ」です。
ファルマスタッフは、求人数が多い全国チェーン調剤薬局が運営する転職サイトです。
転職エージェントとたくさんお話をさせていただきましたが、よく考えてくれる質の高い転職エージェントが多いのが特徴です。
- 正社員だけでなくパートや派遣の求人も多い
- ブランクのある薬剤師でも安心
- 転職初心者には手厚いフォロー

転職初心者には特におすすめです。
転職エージェントも親身に相談にのってくれます。
薬剤師の転職は厳しいのまとめ
薬剤師の転職市場は、ますます厳しくなってきています。
薬剤師だからというだけで、すぐに高収入で転職できる時代ではない事が市場調査で分かりました。
薬剤師の転職市場はまだまだ減るわけではありません。
薬剤師の職場は、どこでも人員不足だからです。
厳しい転職市場で成功するには、薬剤師自身の努力で乗り越えることは出来ます。
でも転職先が本当は求めていた環境でなければ、その転職は失敗になります。
転職は何回も繰り返すと、将来的に転職失敗に繋がります。
せっかく転職するなら、やりがいを感じて長く働ける環境を1回目で探さないといけません。
まずは転職を成功させるために、転職エージェントを十分活用しましょう。
転職エージェントから紹介されたおすすめの転職先が決まれば、薬剤師としてのスキルを上げて次は年収アップのための転職につなげる事ができます。
転職活動や採用人事を何回もすると、転職サイトの違いや転職エージェントの質の違いも見えてきます。
転職エージェントの違いって大きいんです。
転職エージェントとの相性が悪ければ、担当を変えることも出来ます。
まずは自分のやりたい仕事が本当にできる環境を整えるために、ファルマスタッフに登録してみましょう。
転職エージェントが紹介してくれた求人に、いきなり転職はしないつもりで見学をしてみると良いです。
そこから転職エージェントと要望を話し合いながら、長く働ける求人を探してもらうと転職に成功します。
薬剤師の転職が厳しいからといって、本当は辞めたいけど辞めれないことってないですか?
薬剤師は素晴らしいやりがいのある仕事ですが、やっぱり薬剤師を辞めたいという経験は誰でもあるものです。
多くの転職希望者のアンケート結果から薬剤師を辞めたいと思った理由を紹介しています。
>>>薬剤師を辞めたい
コメント