薬剤師はAIによって、将来性のない未来のない仕事になってしまうのでしょうか?
薬剤師の仕事なくなるなんてことが、将来起こるのでしょうか?
確かに薬剤師を取り巻く環境は、調剤薬局・病院・ドラッグストアどの職場でも変わってきています。
だからといって薬剤師に将来性があるのか不安視する必要はありません。
今回は薬剤師がAIや環境の変化によって、仕事や年収に関して将来性がないのかを業種別に解説します。
薬剤師の未来がないのか、ずばり教えます。

薬剤師デイゴ
20代:年収450万のブラック調剤薬局でサービス残業
30代:転職で年収600万のブラック調剤薬局マネージャー
毎日22時まで仕事をし体調壊す
40代:ブラック卒業し転職!年収800万+投資・副業で年収1,000万達成
ブラック薬局は、完治不能の病気と同じだと悟りました。
ハッピーな転職を応援しています。
薬剤師には将来性がある!
薬剤師には将来性があるといって間違いないです。
確かに薬剤師の将来性がないのではという考えがでてくるのは、分からないわけではありません。
このままでは薬剤師の未来は明るくないのかもしれません。
ですが、将来性のある薬剤師になる方法があるんです。
将来性がないと思われている理由

薬剤師に将来性があるのかと聞かれたら、「将来性はあります」と断言できます。
薬剤師に将来性がないのでは?未来がないのでは?と不安に感じるのは3つの理由があります。
確かに薬剤師の仕事がじわじわと減っていき、将来性がないように感じてしまいますね。
薬剤師に将来性がないなんて、なめてもらっちゃ困ります。
将来性はあります

薬剤師には将来性もあるし、未来もあります。
薬剤師業界の歴史を知っている私が、「薬剤師には将来性がある」と断言できる理由は3つあります。
どれだけAIが進歩しても、患者が減っても、非薬剤師が活躍しても、薬剤師にしかできない仕事はまだまだあるし、活躍できる場が増えてきます。
つまり薬剤師の年収も減らないということです。
だからといって、安心してはいけません。
将来性のある薬剤師になる為には、時代が変わっても活躍できる環境で働かないといけません。
時代の変化に柔軟に対応できる環境で働かないと、その環境と共倒れになります。
5年後ならまだ現状でも大丈夫でしょう。
ですが10年後は分かりません。
他の薬局・病院・ドラッグストアが、どのような環境で仕事をしているのかだけでも調査しておくと良いです。
一人だけでは良い情報を得ることは困難です。
そんな時には転職サイトに登録をして、1か所だけでも見学させてもらうと新しい発見がありますよ。

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薬剤師の将来性はAIで変わるのか?
薬剤師の将来性はAIに奪われてしまうのではという現役の薬剤師がいますが、AIが進歩しても薬剤師の仕事がなくなるのは少ないです。
AIが進歩してくれることで、薬剤師の将来は明るくなるんです。
AIで何が変わるのか

「薬剤師の将来性がAI(人工知能)で変わる」と考える現役の薬剤師がいます。
AIが進歩することで、薬剤師の将来や実際の仕事内容がどのように変わっていくのかを紹介します。
AIが進歩することで、薬剤師がやらなくてもできる仕事ってたくさんあるんです。
調剤業務の自動化は、すでに調剤機器メーカーが調剤ロボットを開発しています。
すべて自動化されています。

鑑査の自動化や服薬指導の自動化は、まだまだAIが進歩していません。
ですが、一包化の鑑査やヒート薬剤のバーコード認識や写真判定は、かなり進歩しています。
服薬指導も、薬剤の飲み方の説明や副作用(初期症状も含めて)くらいであれば、AIなら余裕でできるでしょう。
これからさらにAIが進歩すれば、薬剤師がやっている仕事なんてなくなってしまうと将来を不安視するのも無理はありません。
AIに将来性は奪われない

薬剤師の将来性はAIには奪われるのではなく、AIによって薬剤師としての未来を明るくすることが出来るんです。
薬剤師はAIと共生できます。
これまで薬剤師がしんどい・辛いと思っていたことをAIに任せて、薬剤師は対人業務と薬学的処方解析だけをすればよくなります。
AIに薬剤師の明るい未来を奪われることはありません。
ですが今の職場はAIを活用できる環境ですか?
薬局開設者や病院長や社長は、積極的に設備投資をしていますか?
全国規模の会社や病院で働かないといけないわけではありません。
設備を少しでも充実させて効率化をしようとしない環境で働いていては、薬剤師としての将来性はありません。
医療は常に進歩しているのに、環境が進歩しないのでは置いてきぼりになるだけです。
未来がない?!薬剤師の現状と問題点
将来的な薬剤師の環境の変化からは、未来がないのではと思ってしまう統計データがあります。
薬剤師の未来を、薬剤師数・患者数の推移からひも解いてみましょう。
薬剤師が増えすぎている未来

薬剤師の人数は年々増加傾向にあり、今後も増えていく傾向にあります。
薬剤師の仕事は患者が存在しているから成り立ちます。
ですが患者数に対して薬剤師が増えすぎると、年収が下がるだけでなく、薬剤師が必要なくなってくるリスクも出てきます。
薬剤師数と患者数の、需要と供給のバランスが崩れている原因は3つあります。
全国の届出薬剤師数は、1年前と比較して3.4%増えています。
人口10万人に対する薬剤師数も、9.0人増えています。
薬剤師数 | 前年比 | |
---|---|---|
全国の届出 | 321,982人 | 3.4%増 |
人口10万対 | 255.2人 | 9.0人増 |
令和2年 12 月 31 日現在における全国の届出「薬剤師数」は 321,982 人で、「男」124,242 人(総数の38.6%)、「女」197,740 人(同61.4%)となっている。
令和2年届出薬剤師数を前回と比べると10,693 人、3.4%増加している。
また、人口10 万対薬剤師数は255.2 人で、前回に比べ9.0 人増加している。
引用元:令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
薬剤師の人数が増えているのは、ここ数年の話しではありません。
20年間、増え続けています。

薬剤師の人数が20年間も増え続けているのは、院外処方箋の増加が原因です。
調剤薬局の店舗数は、コンビニエンスストアよりも多いことは有名です。
国の施策で院外処方箋に切り替える医療機関が増えたことで、調剤薬局も増えてきました。
ではその分患者も増えているのかというと、逆に減っています。
医薬分業進捗状況(保険調剤の動向)を調べると、治療が必要なために処方箋を発行した投薬対象者は、10年間少しずつですが減少傾向にあることが分かります。

少子高齢化による患者減少と、薬学部新設による薬剤師増加の需要と供給のバランスが崩れ始めているのはあきらかです。

薬剤師が増えすぎないうちに、転職して年収を上げておくのもありです。
未来の環境はどうなっているのか?
薬剤師の未来の環境変化は、このままでは厳しいことは事実です。
患者も減り、処方箋枚数も増えず、セルフメディケーションで健康意識が高くなれば、薬剤師をもっと増やそうという動きは控えめになることは明らかです。
投薬対象者数
2020年(令和2年)から2045年(令和27年)の変化は、11.3億人→10.9億人であった。
引用元:薬剤師の需給推計(案)
2020年(令和2年)は8.6億枚であり、その後10年間は増加するが、2035年(令和12年)の9.5億枚をピークにほぼ一定を推移し、2045年(令和27年)に9.3億枚と推計。
当初の増加は、院外処方箋の発行の伸びや高齢化の進展によるものが大きいが、その後は人口減少の影響を受けていくものと考えられる。
引用元:薬剤師の需給推計(案)
薬剤師の仕事がなくなる現状

薬剤師の将来性がないと言われ始めて長年、ついに薬剤師の仕事がなくなる事態が起こりました。
「0402通知」で知られている、非薬剤師によるピッキングを認める通知です。
調剤に最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき、以下のいずれも満たす業務を薬剤師以外の者が実施することは、差し支えないこと。
具体的には、調剤に最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき、当該薬剤師の目が届く場所で薬剤師以外の者が行う処方箋に記載された医薬品(PTP シート又はこれに準ずるものにより包装されたままの医薬品)の必要量を取り揃える行為、及び当該薬剤師以外の者が薬剤師による監査の前に行う一包化した薬剤の数量の確認行為(以下、省略)
引用元:「0402通知」調剤業務のあり方について
これまでは処方箋に基づく取り揃え(ピッキング)行為は、薬剤師しか認められていませんでした。
ですが「0402通知」の発令により、
などPTP包装以外の取り揃えを、薬剤師資格のない職員が行うことを国が認めました。
経営者の立場で考えると、薬剤師よりも人件費の安い職員を増やして取り揃え行為をしてもらったほうが得策です。
薬剤師の仕事が一つなくなったといってもいいでしょう。
では「0402通知」で本当に薬剤師の仕事がなくなるのでしょうか?
実は「0402通知」が出たのは、現状と合わせるために出されたものです。
薬剤師の資格を持っていない職員が、取り揃え行為を行っているのは多くの医療機関で行われていました。
だから「0402通知」が出たことで、薬剤師の仕事がなくなることはありません。
薬剤師の仕事が将来減ってくるのが不安で、薬剤師辞めたいなんて思った方はこちらを参考にしてください>>>薬剤師を辞めたい
業界別でみる薬剤師の現状と将来性
薬剤師の現状と将来性を業界別で見てみましょう。
現状から将来性を考えてみると、どの業界で薬剤師の仕事を続けていくべきなのか未来が分かります。
調剤薬局はなくなる?
調剤薬局の薬剤師は、「対人と連携」に焦点を合わせると将来性があります。
つまり調剤薬局の中だけで仕事をしていては、薬剤師の未来はないということです。
調剤薬局の薬剤師として明るい未来を気づくためには3つの行動が必要です。

この10年間の調剤報酬改定を見ると、これまではジェネリック体制加算に重点が置かれていましたが、直近では「対人業務と医療機関との連携業務」に対して報酬が増えていることが分かります。
長年薬剤師をしている方には、ちょっと面倒だと思われるかもしれません。
ですが調剤薬局の薬剤師としてスキルアップをするためには、必要な仕事です。
では将来性のある調剤薬局とは、どんな薬局なのか?
ICT(Information and Communication Technology)「情報通信技術」に力を入れている薬局です。
薬剤の交付自体は、直接患者や施設に届けないといけません。
ですが届けるのは薬剤師でなくてもいいのです。
薬剤師はICTを活用して、すべてオンラインで簡潔すると「対人と連携」がうまくいきます。
ICTに投資していない調剤薬局を選ぶということは、未来ではなく昭和時代に戻る事と同じです。

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病院薬剤師の将来性
病院薬剤師は、特化した認定・専門薬剤師を目指すと将来性があります。
病院薬剤師の仕事はチーム医療です。
医学・薬学・看護・介護とそれぞれの専門家が、1人の患者の治療のためベストな策を講じます。
医者も専門の診療科があるように、病院薬剤師も専門分野を持つことでより必要とされます。

現在、薬剤師が取得できる認定・専門薬剤師は5つあります。
それぞれの専門薬剤師の認定者数をまとめました。
がん専門薬剤師が一番人気です。
専門薬剤師 | 認定者数(人) |
---|---|
がん | 731 |
精神科 | 54 |
HIV | 31 |
妊婦・授乳婦 | 18 |
感染制御 | 313 |
薬剤師として興味のある専門薬剤師を選ぶのもいいですし、将来需要がある専門薬剤師を選ぶのもよいです。
では将来性のある病院薬剤師の職場とは、どんなところでしょうか?
専門薬剤師になるのは大変です。
勉強するための時間も必要ですし、症例がないと出来ません。
専門薬剤師になれば、転職をするときプラス要因になり年収もアップしやすくなります。
まずは専門薬剤師を取得できる環境を選ぶことをおすすめします。

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生き残るドラッグストア
ドラッグストア薬剤師の将来性を考える際に必要になってくるのが、「調剤併設店舗率」です。
ドラッグストア薬剤師の将来性は、調剤併設店舗率で差が出ます。

ドラッグストア各社の決算資料を見ていても、調剤部門への進出が今後の課題になってきているのは明らかです。
将来性のあるドラッグストアは調剤併設店舗率が高い会社です。
ドラッグストアの調剤併設店舗率をまとめました。
ドラッグストア | 調剤併設店舗率 |
---|---|
ウェルシアホールディングス | 84% |
スギホールディングス | 85% |
マツキヨココカラ&カンパニー | 25% |
ツルハホールディングス | 28% |
サンドラッグ | 10% |
コスモス薬品 | 1% |
調剤併設店舗率が高いドラッグストアは、ウェルシアとスギ薬品で80%以上となっています。
特にウェルシアは、2022年6月時点での調剤受付店は約84%にあたる1,718店舗、うち85店舗は調剤専門店です。
ドラッグストアが調剤部門への進出を加速すると、調剤薬局チェーンにとっては脅威でしかありません。
薬剤師としての将来性を考えて転職するなら、調剤併設店舗率の高いドラッグストアがおすすめです。
ドラッグストアは調剤薬局チェーンに負けないように、薬剤師への研修やオペレーションの向上に力を入れています。
まだまだ成長できるのがドラッグストアです。

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薬剤師は将来なくなる?薬剤師の将来性のまとめ
薬剤師にはまだまだ将来性があります。
将来仕事がなくなるとか、未来がないなんてことはありません。

確かに統計データの推移をみると、薬剤師の人数は増えているのに患者数は減っています。
さらにAIの進歩や「0402通知」により、薬剤師の仕事自体が無くなっていくのではという不安もあるでしょう。
だからといって薬剤師の将来性がなく、未来がないということにはつながりません。
薬剤師の環境は、調剤薬局・病院・ドラッグストアそれぞれで異なる方向に進んでいます。
仕事の内容によっては、業界が変化をすることで満足できなくなるでしょう。
2年ごとに変化する環境に薬剤師自身が合わせていくことが大切です。
自分がどの環境で働くべきか悩んだら、ぜひ転職サイトに登録をして転職エージェントに相談してください。
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